2010/09/30

ショウサイフグの雑炊

shousaifugu-zousui

ショウサイフグのをしたあとは、スープを使って雑炊を作る。

スープをもっと少なくして、リゾットのようにする派と、スープの中に米が浮かんでいる感じにする派がいるが、私は後者だ。その方が味の調節もしやすいように思うし。

残ったスープに適当にご飯を投入し、かき混ぜてしばらく中火で熱する。このときに、必要ならば塩を投入して味の調整を行う。ここの段階はきわめて重要だ。ここまでの過程で、この鍋には塩がほとんど投入されていない。で、うまみ成分の各種のアミノ酸を引き立てるためには、あるていどは塩を入れる必要があるのである。いわゆる「味しお」と同じことだ。

味見を繰り返し、いい具合の塩加減になったと思ったら、溶き卵を入れてすぐに火を止め、箸でさっとかき混ぜる。

このあと、アサツキだとか海苔だとかを追加するなり添えるなりしてもいいが、うまくできた雑炊はそのまま何も加えなくても十分においしい。

ショウサイフグの鍋

shousaifugu-nabe

「てっちり」。運が悪く当たると死ぬという意味の「フグ」を指す言葉「鉄砲」の「ちり鍋」。「ちり鍋」とは、昆布ベースのスープに白身魚と味の薄い野菜を入れ、煮えたものをポン酢などで味を付けて食べる鍋のこと。「ちり」は、白身魚の肉が「ちりちり」と縮むところから来たとされる。

ある意味で、フグの鍋はその後に作る雑炊の準備段階、プレリュードと言うことができる。
  • 昆布のだし取りは慎重に、あまり濃くならないように気をつけなくてはならない。
  • フグは背骨と薄皮を大量に入れ、アク取りをする。
  • 入れる野菜類は味にクセのないものを。白菜とネギぐらいでいい。
  • キノコは香りが強いものを避ける。
こうして昆布のグルタミン酸、フグのイノシン酸、キノコのグアニル酸に、野菜の成分が混じったスープができあがるわけだ。こういうのは味の素を使えばもっと簡単に作れるはずではあるんだが…

なお、フグがそれほど釣れなかったときには、小さいの1尾で1人前の鍋を作るぐらいにケチってもちゃんといい味がする。「フグのスープで煮た野菜を食べている」というような状態になるけれども。

満留賀 - 古いタイプの町のそば屋さん

From 食べ物ログ

ビックカメラ本店の前を北に向かって少し歩いたところにある、昔ながらのそば屋。昼食に、とりあえず手近のそば屋にでも、と思って入って、このレベルのそばがこの値段で出てきたら大喜びする、という感じのお店。そばは細めの更科っぽい白いそばで、つけ汁は関東風のかなり味の濃い甘いタイプ。

個人的な好みとしては、つけ汁がちょっと濃い、というか甘みが強くて、そば湯で割っても飲めないほどだった。その点を除けば、そば自体は味の点でも量の点でも大満足だったので、次回はなにか別のつけ汁か、あるいは汁そばを 試してみたい。

その他の一品料理も充実しており、夜には居酒屋に近い店になるようだ。

麺屋武蔵 二天 - 現在は普通の魚介系つけ麺屋

From 食べ物ログ

ここは以前は揚げ物と組み合わせた独特のラーメンで知られるお店だったが、2010年に入ってからメニューを一新したとのこと。魚介系スープと太麺を組み合わせた、普通の流行りのつけ麺屋になっている。

控えめの甘さの酸味のきいたつけ汁と、噛み応えのある麺を組み合わせ、味のしっかりついた角煮を付けている。もうちょっと甘さと魚粉臭さが抑えられていたらかなり好みのつけ麺になるのだが、それでもここはいいと思う。池袋東口のつけ麺は、北の「狸穴」と南のここ「麺屋武蔵 二天」が頭一つ抜けているか。

2010/09/29

ショウサイフグの骨せんべい

shousaifugu-honesenbei

片栗粉をつけて揚げているから、正確には「骨せんべい」ではないのかもしれない。その場合には、「骨の唐揚げ」ということで。

他の魚では、とりわけ数がたくさん釣れたときには背骨を含むあらを捨ててしまうことも少なくないのだが、ショウサイフグの場合は冷凍保存をしてでも必ず背骨は残し、骨せんべいにする。自宅で作る骨せんべいは、包丁さばきの甘さのせいで背骨にけっこう残っている肉の有効利用という意味も持っている。

味付けは肉の唐揚げと同じく塩コショウのみ。片栗粉は薄めでもいい。骨の場合は、必ず二度揚げにし、一度目は特にじっくり時間をかける。

こうして作ったものは、冷蔵庫に入れて保存し、お菓子感覚でちょくちょくつまんで食べるのがいい。野菜スティックと一緒に食べると、ちょっとした軽食にもなる。

ショウサイフグの唐揚げ

shousaifugu-karaage


私は揚げ物はめったに作らないのだが、ショウサイフグがたくさん釣れたときには揚げ鍋を準備する。とにかくフグの唐揚げはおいしい。

3枚に下ろしたショウサイフグに塩コショウしてしばらく置き、片栗粉をまぶして、多めの油で揚げる。私は衣をカラっとさせるのが好きなので、二度揚げをすることにしている。

できたものは、熱いうちにそのまま丸ごと食べるのが一番。

2010/09/28

ショウサイフグの干物

shousaifugu-himono


私の感覚では、フグは干物にすることで味が劇的によくなるタイプの魚ではない。しかし、ショウサイフグは特に水分を多く含んでいるということもあって、保存食としての干物はもちろん、調理に使うための前段階としても、干すのはいい選択肢である。冷凍保存する場合でも、水分は抜いておいた方が一般に味が落ちない。

製造工程に特別な点はないけれども、肉厚の場合には塩が回るように縦に切れ目を入れることにしている。調理用途の場合は塩を薄めにしておく。

食べ方として、単純な焼き物にする場合は、生のフグをそのまま焼くよりも干物を焼いた方がおいしい。生のフグは水分を多く含んでいるから、「炙り焼き」みたいな感じで表面に火を入れるというていどに抑えることになる。

それ以外にも、フライパンに油を敷いて焼くタイプの料理に、この干物は重宝する。ニンニクの味を移したオリーブ・オイルで両面を焼く、という単純な料理でも、油をほどよく吸って柔らかくおいしくなる。私はこの食べ方をすることが多い。

餃天堂 宇都宮駅前西口店 - もちもちした皮

From 食べ物ログ

JR宇都宮駅西口の南側、「宇味屋」の下にある。今回食べた宇都宮の餃子の中では、皮が厚くて、中国の餃子に一番近いタイプだった。が、焼餃子にはマヨネーズをつけて食べることを勧められる。水餃子は、これは宇都宮では標準的らしいが、スープは味が付いていないお湯で、これに醤油やラー油などを適当に入れる方式。

結局、皮の食感も含めて、ここのものが一番気に入ったかな、と。でも近場にあったらまあいいかなというていどで、決して土地の名物にできるようなものではない。

今回改めて思ったのは、「餃子の王将」とか、池袋から埼玉方面の沿線に展開している「餃子の満州」のようなチェーン店のアドバンテージである。餃子のような大量生産品だとスケール・メリットが出てくるし、店舗の立地の面でも資金力の違いが出てくるだろう。

そういうものを超えるおいしい餃子を出している店が宇都宮にもあるのだろうと思うけれども、残念ながら今回は巡り会うことができなかった。「おいしい餃子を出している店」は宇都宮に限らずあちこちに存在しているわけで、餃子が名物であるとされている宇都宮でもそういう店に出会う確率が極端に高くなるわけではない、ということが今回の結論である。

ちなみに池袋には中国式の餃子がおいしい店はいくつもあるけれども、市販の冷凍品を使っているらしきところも含めて、おいしくない店もけっこうあるので注意が必要である。いずれにせよ、今回の日本式焼餃子はこれとは違うジャンルの食べ物だと考えた方がよろしい。

来らっせ - 宇都宮餃子のテーマパーク

From 食べ物ログ
From 食べ物ログ

駅から少し離れたところ、ドンキホーテの地下一階にある、宇都宮餃子会直営の店。「きらっせ」と読ませる。宇都宮餃子会の組合員数店の餃子を日替わりで提供している「日替わり店舗ゾーン」と、5つの組合員が直営店舗を出しているスペースの2つに分かれている。仕組みがよくわからなかったので両方に入ってみたが、どちらか1つということなら直営店舗のスペースのほうがお勧めである。席についたら、個々のお店のカウンターのところにいって注文・会計をすると、料理ができたときに持ってきてくれる。複数のお店の餃子を同時に食べることができる、フードコートのようなものである。

これ関連の検索をしていてさきほど気づいたんだが、この店は池袋の「餃子スタジアム」に出店している。店のメニューを見ると組合員12店の餃子を出しているから、そこで食べればよかった。

結局、餃子という食べ物の長所であり短所である、大量生産して冷凍して食べるときには鉄板の上で焼けばいい、という特徴がこのような広域展開や通販を可能にしているわけで、宇都宮の店舗を見る限り、あそこの店が池袋の店や、さらには「本店」と本質的に違うものを提供している、という可能性はそんなに高くない。


結局、合わせて3つのお店の餃子を食べてみたが、正直言ってあまり印象に残っていない。

2010/09/27

元祖 宇味屋 宇都宮駅前店 -

From 食べ物ログ

JR宇都宮駅の西口の南の方にいくつか餃子屋が並んでいる。この「宇味屋」(「うまいや」と読ませる)は2階にある小さな店( 公式サイト )。駅ビル内にも店舗があったが、人が並んでいたので避けた。見たところ店内には空席があったが、オペレーションの問題で客を入れられていないようだった。

餃子は大きめで皮もそこそこ厚い。具はキャベツの食感が残っており、味は薄い。

公式サイトの「こだわり」 のページを見ると、たまねぎは北海道、にんにくは青森、キャベツは群馬・千葉・茨城、しょうがは熊本・高知、にらは栃木、粉は国内製粉メーカー極上の小麦粉、塩は「なにかのご塩」(中国産の天日塩)、水は「還元水」、タレは栃木県の醤油メーカー「高橋弥次右衛門商店」の「マルシチ醤油」とのこと。これをもとに工場で作って通販で売っているのだから、宇都宮のお店で食べる意味はほとんどない。

焼餃子に加えて水餃子も頼んでみたが、どうも同じものを焼いたり煮たりして使っているようだった。

宇都宮餃子館 パセオ店 - 駅ビル内にある一番空いてるお店

From 食べ物ログ

宇都宮の名物の食べ物が餃子である、ということを知ったのはそんなに昔のことではないと思う。たまたま宇都宮に行く用事があったので、ついでにその名物を食べてみることにしたが、後で調べてみるとこれって役人主導の町おこしの成果であり、でっちあげに等しい「名物」だったようだ。宇都宮餃子会なる団体の沿革のページにこの成功した町おこしの輝かしい軌跡が記されている。

JR宇都宮駅の駅ビル内に餃子店が4軒集まっている一画があって、そのうち2軒は人が並んでおり、1軒はテーブルがけっこう埋まっていて、十分に空きがあるのがこの「宇都宮餃子館」だったので入ってみた( 公式サイト )。焼餃子がメインで、いろいろな味のバリエーションがメニューにずらっと並んでいたが、とりあえず定番と思われる「健太餃子」というものと、唐辛子が入っている「激辛」というものを注文した。

で食べてみたが…自分がそれほど餃子が好きではないということを改めて思い出した。本格的な水餃子を気軽に食べられる機会が増えてからは、水餃子はよく食べるようになったし、モンゴルを初めとする遊牧民系の小麦粉料理の食べ物としてもよく頼むのだけれども、もともと焼餃子はそんなに好んで食べる方ではなかった。

この宇都宮餃子館の餃子は、小さくで皮が薄く、中の具は薄い味付けで、ラー油などをたくさんかけてご飯のおかずとして食べる、というタイプの、言ってみれば正統的な日本風焼餃子であるように思った。ちなみに「激辛」はほぼ純粋に辛い。ハバネロをそのままかじったときに感じるような食後感である。

可もなく不可もない。中の具によっては可または不可であるものもあるのかもしれないが、それを探したいと思うようなものでもなかった。いずれにせよ、わざわざ餃子を食べることの意味を考え直すきっかけとなった、宇都宮で初めて食べた餃子である。

草庵 - 本八幡の手打ちそば屋

From 食べ物ログ

本八幡駅の近くにある手打ちそば屋。店内に「本日のそば粉」という貼り紙があって、どこの産地の粉を使っているのかを明記している。短くて白いそば。量が少なくて、値段はそこそこ高い。

私が「趣味でやっているそば屋」に分類しているタイプの店なのだと思われる。酒を飲みながらつまみを食べて、最後にそばで締めるというような使い方ならいいのかもしれないが、そばを食べるという目的にはいまひとつ説得力がないかなと。

市川 一茶庵 - 本八幡にある雰囲気のあるそば屋

From 食べ物ログ

本八幡駅の近くにあるそば屋。カウンター形式の小さい店だが、右から回り込んだところに座敷のあるスペースへの入り口があって、それがまたこの土地には似つかわしくない古めかしい外観をしている。

更科っぽい細いそばと田舎そばっぽい太いそばの両方を出しており、私が食べたのは細い方のみ、しかもカウンターの店だけなので全貌はまだわかっていないのだが、そばはおいしい。このおいしさと、お店のコンセプトと作り、そして量(少ない)と値段(カウンター式のそば屋にしては高い)が全体的にきわめてちぐはぐで、それもまた面白い。

近場にあったら通うかもしれない面白い店だった。今度は太いそばと、汁そばも食べてみたい。

2010/09/24

ショウサイフグの刺身

shousaifugu-sashimi

フグの刺身はやはりおいしい。料理屋で出されるトラフグの刺身が薄造りにされる理由として、フグの肉が固いからという説明がなされるが、ショウサイフグの場合はこのていどのおおざっぱな切り方でもまったく問題がないように感じられる。いずれにせよ能力と手間の問題で、これ以上薄く切れないのだが。

ショウサイフグは皮に毒を持っているので、トラフグのように皮の刺身を食べることはできない。

ショウサイフグの肉は水っぽいので、ペーパータオルに包んで寝かすことで水を抜くといいと言われることがある。たしかに水分を多く含んでいると感じられるが、刺身にしたときにどっちがいいかは好みの問題かもしれない。

ショウサイフグは熟成させずにすぐ食べるのがいいと言われることもある。これは間違いなく好みの問題だが、たしかに1日目から熟成させたときと同じような味がする、気がする。2、3日寝かすと劇的に味が変わるタイプの魚ではないのはたしかだ。

料理屋では、フグの刺身はポン酢ともみじおろしで食べさせることが多いと思う。が、私の一番好きな食べ方は醤油とわさびで、その次が塩のみ。ナンプラーなどの魚醤も面白い。また、野菜と組み合わせてサラダ・ドレッシング的なもので食べるのもいい。ここから先に進むと、マリネまたは酢締め、そしてオリーブ・オイル漬けなどにも行けるけれども、フグはやはり変に手を掛けるよりはシンプルに食べるのが一番いい。

2010/09/23

ショウサイフグ

shousaifugu-1

shousaifugu-2

外房のショウサイフグ。関東では「カットウ釣り」と呼ばれる釣り方が広く行われている。青柳を餌にして、寄ってきたフグをカットウと呼ばれる針にしゃくって引っかける。ショウサイフグをターゲットにするが、稀にトラフグ、アカメフグ(ヒガンフグ)、マフグがかかる。トラフグが全国的に流通するようになる以前、東京で食べられていたフグといえばたぶんこのショウサイフグだったと思われる。

厚生労働省のサイト(http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_01.html)によると、 ショウサイフグの食用可能な部位は筋肉と精巣。精巣については、「「無毒」とされているが、我々の調査で毒性(弱毒レベル)を検出している」とある。骨は筋肉に含まれる、ヒレは皮に含まれる。

飲食店でよく供されるトラフグと比較すると、皮は食べることができないし、ヒレ酒も避けた方がいい。精巣はat your own riskで、ということだろうか。

フグの扱いで一番重要なのは、種によって可食部位が異なることであるが、上記リストと、食用にできないフグの例 (http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/itiba/suisan/fugu/fukasho.html)を見るとわかるように、関東で獲れる明らかに食べられそうなフグっぽい魚は、筋肉だけを食べるようにしていれば大丈夫である。種の同定間違いや雑種のリスクは、内臓・精巣・皮といった、種によって毒の有無・強さが異なる部位を食べている場合に問題となる。

問題は、温暖化に伴って南の方にいる種が北上してくること。これはフグに限らず他の魚のシガテラ毒に関しても不安材料ではあるが、ことシガテラの場合は漁師が獲る魚にもリスクはあるわけで、釣った場所がわかる方がまだ安心ともいえる。いずれにせよ、ごくごくレアなケースだと思われる。

バナナのぬか漬け

バナナのぬか漬け

唐突ではあるが、バナナのぬか漬け。ちょっと思いつきでやってみたらビジュアル的にインパクトがあったので、撮影してみた。

少々怖かったので、12時間ほどの浅漬けで引き上げた。ぬかをしっかり落として食べてみたところ、これが意外に食べられる。中の方の甘みと、外側のちょっとした酸味およびぬかの味が微妙にマッチするのである。今回はちょっと熟したバナナを使ったが、もうちょっと熟していない固めのものを使った方が歯ごたえが残って面白くなりそうな気がする。

ただ、わざわざ漬けるよりもそのまま食べた方がおいしいだろう。あと、食べるシチュエーションがなかなか思いつかない。おやつとして食べるのが一番か。高級フランス料理の前菜としてもったいぶった器にチーズやクラッカーと一緒に盛って出せば、だまされる人もいるかも。

2010/09/20

双龍 - 座間の唐突においしい中華料理店

From 食べ物ログ

座間市の相武台前駅から少し離れたところにある中華料理店 ( 公式サイト )。この立地には似つかわしくない、なんか「現地っぽい」おいしい料理が出てくる。

お店の雰囲気をアットホームと呼ぶか、一見さんが入りにくいと表現するかは微妙なところ。「身内の宴会に足を踏み入れてしまったのか?」と一瞬思ったことがあった。いずれにせよ、「ハーモニーホール座間」の近辺には他にあまり飲食店がないため、がっかりするリスクを下げたいと思うときにはここが数少ない選択肢の1つとなる。

蔵 - おいしい珈琲店

From 食べ物ログ


池袋西口のロサ会館近くにある喫茶店。ここのコーヒーはおいしいし、その他の飲み物もきちんと作っていて好感が持てる。ブレンド・コーヒーが600円と、バカ高い価格設定をしていないところもいい。

西口でコーヒーを飲みたいとき、「ドリームコーヒー」という奇抜で遠い店を敬遠するならば、次点としてこの店が候補に来る。

ただ店の雰囲気は微妙なところで、私はあまり長居したくない。特にカウンター席は避けたい。

春日亭 - 当たり前だが脂っこい

From 食べ物ログ

西口の南の方にぽつんとある油そば専門店。一時期流行った油そばは、汁なし混ぜラーメンとでも呼ぶべきもので、つけ麺の先にある姿ともいえるし、ぶっかけうどん、中国料理の混ぜそば、スパゲッティなどと同じタイプの食べ物であるわけだが、「油そば」という名前が示すとおりにだいたい非常に脂っこい。

この店にはいくつかのタイプの味付けが用意されており、 私が食べたのは「鶏豚油そば」というものだった。テーブルの上にはいろいろな調味料があるけれども、それらを入れてもどうにもなりそうにない感じの強い味で、最後まで食べるのがなかなかつらかった。

まあもともと油そばという食べ物そのものが濃い味付けのジャンク的なジャンルなのだから、そのこと自体に文句を言っても始まらない。ただもうちょっと食べやすいものがないものなのか。

まるきゅうらあめん - あっさりした塩ラーメン

From 食べ物ログ


池袋北口にある「前略っ。まるきゅう」は2号店で、こちらが1号店 ( 公式サイト )。ここは時間・曜日によって異なるタイプのラーメンを出していて、特徴ある「塩ラーメン」は「昼の部」で食べることができる。鶏ベースで塩味のあっさりしたスープに、博多ラーメンのような細いストレート麺の組み合わせ。叉焼などの具もよく合っていて、全体として非常においしい。

「ガツン」とか「どっしり」といった形容句が似合う最近の流行のなかでは貴重な「あっさり」系ラーメン。こっち方向に行くと、ベトナムとかタイのヌードル・スープに似てくることがよくわかる。パクチーがない代わりに、ゆず胡椒がテーブルに用意されている。

アンクル・サム - 座間の佐世保バーガー

From 食べ物ログ

主に池袋の飲食店を取り上げているこのブログでいきなり座間市の相武台前駅のお店だが、ハンバーガー屋というテーマつながりということで ( 公式サイト )。「佐世保バーガー」を謳っているが、これは別に特定のハンバーガーのタイプを表す言葉ではなく、なんとなくファスト・フードではないアメリカ式のハンバーガーを売っているという旗印として使われているようだ。

この店が売っているのは、近年多い「高級」指向のハンバーガーではなく、コストと販売価格を下げた気軽に食べられるハンバーガーである。ベーシックなビーフバーガーが300円、これにフライなどのサイド・メニューとドリンクが付くセットを合わせて590円となる。これは「バーガーキング」や「フレッシュネスバーガー」よりも安い。そして、納得のいくことに、バーガーキングやフレッシュネスバーガーと比べると、量の点でも味の点でも一段下である。

そういうわけで、コスト・パフォーマンスという点では合格点という気もする。のだが、私の好みとしては、パティがいわゆる「ジューシー」な日本的パティであることと、最初からソースが入っていていることが欠点としては非常に大きい。

2010/09/19

Mango Tree Cafe ルミネ池袋店 - 駅ビルのタイ料理

From 食べ物ログ

丸ビルにある「マンゴツリー東京」の姉妹店としてのカジュアルな「カフェ」とのこと。この9月に「ルミネ池袋」の8階にオープンしたばかりである。

ランチで入ったので暫定的な評価になるが、え~、これで400円だったらいいと思うかもしれないな、というようなグリーンカレーを1000円ほどで出していた。東武で買い物をした奥様方がちょっと寄ったときに、スパイシーさを抑えた甘いヘルシーなタイの料理を食べる、という用途にはこれでいいのかもしれない、というか立地がまさにそういうコンセプトであることを示しているわけで、これに文句を付けても始まらない。

ただ、他の料理もこんな感じなのだったら、屋台料理的なコンセプトの店に負けるような気がする。まあしかし、こんなことを考えられるほどタイ料理が日本に普及したことを喜ぶべきだろう。駅ビルにタイ料理が入るということ自体、ありえないことだったのだから。

クリスピー・クリーム・ドーナツ 池袋東武店 - 甘いドーナツ屋

From 食べ物ログ

アメリカ発のドーナツ屋。この店舗ではドーナツを揚げておらず、作りたてを食べることができない。が、それはべつにかまわない。どっちにしても甘すぎて好みに合わないから。アメリカ映画で警察官が食べているのはこういうものなんだな、などと考えながらコーヒーで流し込む食べ物だ。

この店のカウンター席では電源を使うことができる。4席だけだから、混んでいるときはめったに使えないが、空いているときには便利。

2010/09/17

ラーメン二郎 池袋東口店 - ジャンク・フード的ラーメン

From 食べ物ログ

この池袋東口店は「ラーメン二郎」のお店のなかでも評価が低い部類に属するらしいが、私は食べ比べなどやったことがないのでわからない。ジャンク・フード的な、体が傷むことを承知の上で食べに行く食べ物である。私はこれを食べるたびに体調がおかしくなって後悔しつつも、1年に一度ぐらいはなんとなく足が向いてしまう。同じタイプのジャンク・フードであっても「蒙古タンメン 中本」の方は後悔はしない。どっちの方が最終的に体にいいかはまた別問題ではあるが。

土佐っ子ラーメン 池袋店 - 昔のギトギトとんこつラーメン

From 食べ物ログ

そのむかし環七沿いにあった有名店「土佐っ子ラーメン」の関係者が池袋に開店したお店とのこと。私はその「土佐っ子ラーメン」には行ったことがないが、ギトギトとんこつラーメンと言われたらなんとなく見当がつく。

食べてみての感想は、けっこうあっさりしているな、というものだった。あれからもっと暴力的なものを食べてきたそう思うのだろうか。いずれにせよ、このままだとけっこう普通のラーメンだし、これをもっとギトギトにしたらおいしくなりそうかというとそうでもない。このタイプの、背脂をひたすら入れて脂を濃くするというものは、進化の袋小路に入ってしまったのかもしれない。

南池袋 大勝軒 - 甘いつけ麺

From 食べ物ログ

「東池袋大勝軒」系のお店の1つ。すぐ隣に「ラーメン二郎 池袋店」があり、あちらにほぼつねに行列ができているのに対し、こちらはたいていすぐに入れるし、空席が目立つことも少なくない。客の回転率がずいぶん違うだろうから単純に比較できるものではないが、ちょっと移動して「南池袋大勝軒」の方に行けばすぐに食べられるのに、わざわざ待って「ラーメン二郎」を食べる人がいるということが、食べ物としてのインパクトの差を表していると思う。

私にとっては、ここのつけ麺の汁は甘すぎる。この甘さを抑えたり、人工的に感じられる甘さをたとえば野菜の甘みに置き換えるなどした「麺屋ごとう」や「七福神」が私の好みだ。

馳走麺 狸穴 - 魚介豚骨スープの完成形?

From 食べ物ログ

「狸穴」は「まみあな」と読む。メインの「濃厚つけ麺」は魚介豚骨スープに太麺をあわせた流行のタイプのものだが、後発組だけあって完成度が高いと感じられる。魚粉がちょっと多めで、粘度がそんなに高くないが、麺には十分に絡んでくる。私にとっては、この路線ではいまのところ池袋ではこれが一番いい。

もう1つの代表的な料理が「肉盛つけ蕎麦」というもので、こちらは日本蕎麦を甘みのあるつけ汁やもろもろの調味料で食べる、「玄八」に似た「港屋系」のつけそばである。こちらは、そばそのものは悪くないものの、つけ汁そのものと、つけ汁にどんなものを入れるかの発想自体が私の好みではない。このそばを普通のつけ汁で食べられるのであればありがたいんだけど、それだとお店として意味がないということもわかる。特にここは本格的なそば屋である「美蕎」の並びだから微妙だし。

いずれにせよ、いま流行の典型的なつけ麺を池袋で食べてみたいという人がいたら、私はこの「狸穴」を紹介するだろう。店が狭いが、時間帯を外せば並ばなくても食べられる。

蘭蘭 本店 - 本格的な北京料理ということだが

From 食べ物ログ


池袋に4店ある北京料理のお店 ( 公式サイト )。この本店は、東京芸術劇場の向こう側、池袋警察前交差点に向かって左手にある。看板に「北京家常菜」とあるように家庭料理を中心とする、本格的な中国料理店。池袋西口にたくさん存在する中国東北料理とは違って、北京料理プロパーのような気がする。

というわけで、それっぽい前菜や黒酢酢豚(「糖醋肉塊」のことをこう呼んでいる)などを食べてみたのだが、今ひとつぴんと来なかった。特に糖醋肉塊は「永利」のものに慣れすぎていて、こちらのは肉が固くて焦げた味があると感じた。山芋も、そもそもの黒酢のソースも好みではない。

他の料理も試してみるべきだろうけど、再訪できないまま今日に至る。

場所: 東京芸術劇場から池袋警察前交差点に向かって左手
住所: 東京都豊島区西池袋1-7-8 関ビル B1F
電話番号: 03-5992-7151
営業時間: ランチタイムと、夕方から夜まで。定休日なし。


より大きな地図で 池袋西口の中華料理店 を表示

2010/09/16

月の砂漠 - 入りにくいヨルダン料理店

From 食べ物ログ

池袋の北の方によく行く人のなかで、交番向かいのドラッグストアの裏にあるこの看板を目にした人は少なくないだろうが、実際に入った人はそんなにいないに違いない。なぜならば、これに興味を持って左の路地に入った人はこれを見ることになる。

From 食べ物ログ

これにめげずに近くまで行くと、こうである。

From 食べ物ログ

普通の商業ビルの階段っぽいものを上がっていくと、普通の事務所っぽいドアがある。そこを開けると、しかし、意外にコージーな空間が広がっているのだった。ヨルダン料理・アラブ料理のお店である ( 公式サイト )。

ヨルダン料理と言われてもぴんと来ないが隣国のシリアと似ているとのこと。シリア料理なら池袋には『パルミラ』がある。シリア料理にはトルコ料理と似ている面があるというが、この「月の砂漠」はそんなにトルコ料理っぽくはなかった。ということは、これがアラブ料理っぽいということなのか? まだよくわかっていない。

この料理店は非常に小さい規模で運営されているので、他のまっとうな料理店と比べるのは酷というものだ。手作りの感覚を楽しむということで大目に見る精神が必要である。そうやっていろいろなことに目をつぶれば、事前に下ごしらえをしている料理にはなかなかおいしいものがある。

特によかったのは「ホンムス」という前菜。ひよこ豆のペーストで、やはりおいしいピタパンにつけて食べる。この組み合わせだけで一食済ませてもいいんじゃないか、と思うぐらい。

----
2010年11月に追記。

その後、一度再訪してみたら、料理は前と比べてずっと美味しくなっていた。短期間のうちに腕が上がったとは考えられないので、品質が安定していない、ということなのだろう。まあおいしいのに当たればラッキーということで。

なお、例の看板を見ると、営業形態が変わったようだ。ランチに食べ放題コースをやり、ディナーと土日は予約が必要になっている。看板もすっきりして、少しだけ入りやすくなった、かもしれない。

ランチではホンムスとアラビア・パンを食べられるのだろうから、他の料理が少々貧弱でも十分に試してみる価値がありそう。ディナーは、そもそも店を開けていたのが異常という感じだったから、こういう形になっても仕方がないという気はする。どんな形であれ、なんとか続いて欲しいものだ。

2010/09/15

カフェ・ド・クリエ サンシャイン通り店 - 広い店内

From 食べ物ログ

いつの間にかできていた、とにかく広いスペースを占拠しているカフェ。広いだけでなく、いくつもの種類の椅子とテーブルがあるのが面白く、そのときの目的や気分によって使い分けることができる。客入りがいいから、そんなに自由には座る場所を選べないという問題はあるものの、いいアイデアだと思う。

瞠 池袋店 - 魚介ラーメン

From 食べ物ログ

「瞠」と書いて「みはる」と読む。店頭に「カツオや宗田節を大量に使って/化学調味料不使用で仕上げた/濃厚魚介スープです」とある。この「濃厚」とは最近流行の高粘度のスープという意味ではなく、カツオの味が強いということ。

この店がどうしてこういうところを着地点としたのかはわからないわけだが、私にはこれは味が濃すぎると感じる。具体的にはカツオのイノシン酸系の味が強い。化学調味料を使わないという制約下で、味の濃いものを好む風潮に対応しようとした結果、こうなったのだろうか。

四川飯店 池袋店 - 昔は珍しかった四川料理

From 食べ物ログ

陳建民の開いた「四川飯店」の「スパイス池袋東武」14階にある池袋店。かつて池袋では花椒を効かせたオーセンティックな麻婆豆腐や担々麺を食べられるのはここぐらいしかなかったので貴重な存在だったのだが、その地位は「」によって脅かされ、「知音食堂」によって息の根を止められたという感がある。特に「知音食堂」は四川料理のオーセンティシティを求めることの是非に対する根本的な疑念を投げかけてくれたぐらい衝撃的だった。

そうやって一巡してみると、この「四川飯店」の麻婆豆腐はけっこうマイルドで、東武デパートでお買い物をしたおばさま方がランチに食べるのにちょうどいい料理なのかもしれないのである。昔は辛いと思っていたここの麻婆豆腐がマイルドに感じられたのは、味が変わったのか、こちらの味覚が変わったのか。たぶん後者だと思う。

場所: 駅ビル「池袋東武スパイス」内の14F。地下からエレベーターで。
住所: 東京都豊島区西池袋1-1-25 スパイス池袋東武14F
電話番号: 03-3981-2350
営業時間: 昼から夜まで。「スパイス」が休むときに休む


より大きな地図で 池袋西口の中華料理店 を表示

2010/09/14

揚州商人 池袋西口店 - 安定した中国ラーメン

From 食べ物ログ

関東で30軒以上の店があるらしい。店の作りや公式サイトなど、付随する情報すべてが「この店の料理はまずい」というメッセージを伝えてくるのだが、驚くべきことにおいしいのである。中国からの移民だった祖父が北千住に構えた中華料理店の3代目が、メディア戦略を練って店舗拡大を仕掛けているというお店がおいしいんだから脱帽だ。

さまざまなタイプのラーメンがあって、たいていの料理に「刀切麺」と「柳麺」のどちらかを選ぶことができる。たとえば「天下一品」にあるような特定の味へのこだわりとかを完全になくし、街の中華料理屋に出てくる、なんとなく中国ネイティブっぽい味のラーメンを、標準化された麺を使って提供する、という潔い戦略がみごとに当たっている。

オーセンティックさという点でもおいしさという点でも、たとえば池袋だったら蘭州拉麺の「」の方が上を行っていると思うが、店舗を増やすのはこっちのタイプの店なわけだ。

塩味系のスープと刀切麺の組み合わせがお勧め。店舗で手を掛けるもの、たとえば炒飯はぶれがあるのでお勧めしない。

場所: 東京芸術劇場向かい。
住所: 東京都豊島区西池袋3-25-11 パークサイドビル1F
電話番号: 03-3971-0610
営業時間: 昼から深夜まで。



より大きな地図で 池袋西口の中華料理店 を表示

MORIVA COFFEE 池袋二丁目店 - 客が少なければ居心地がいいカフェ

From 食べ物ログ

池袋西口の池袋郵便局前交差点にいつの間にかできていたカフェ。ゼンショーグループの経営しているチェーン店らしく、全体的に価格が低い。ここは地下にも座席があるが、分煙があまりうまく行っていないため、私には1階のみが選択肢に入ることになる。ここのいいところは、外から1階の客の入り具合が非常によくわかること。窓に向いているカウンター席が空いていれば、けっこう居心地がいい。

サグーン 池袋店 - 本格的なネパール料理

From 食べ物ログ

中村橋に本店があるお店の池袋店 ( 公式サイト )。あまり店員が入っている気配がなく、しょっちゅう店員が店頭に立って客の呼び込みをしている。「ヘルシー」なイメージがあるネパール料理店としては、女性客を呼び込みにくいこの立地はかなりのハンディキャップなんではないかと思う。

ここのダルバートはかなり力が入っていておいしい。小さいお店によくある「家庭的」な味からは一歩進んだ、ちゃんとした料理店の料理という感じがする。いまのところ私にとってダルバート・タルカリのベースラインの1つである。

2010/09/13

麺創房無敵家 - 池袋東口びっくりガード並びの豚骨醤油ラーメン

From 食べ物ログ

ここは行列ができていることが多く、それも納得できる細かい点での気配りがある。たとえば、水で割って濃さを調節できる濃縮ジャスミン・ティーは非常にいいアイデア。激辛高菜も少量でパンチの効いた辛さになっておいしい。ただ、肝心の豚骨醤油のスープが私にはちょっとしつこくて甘すぎるかなと思う。

公式サイトによると、 「新宿に同名の店がございますが、現在は無関係です。以前は暖簾分け店でしたが、味や接客等において違いがありすぎる為に除名致しました。」とのこと。

2010/09/12

うちたて家 - 歯ごたえのある武蔵野うどん

From 食べ物ログ

とにかく麺が太くて固く、そうとう噛まないといけない。そして噛めば噛むほど小麦粉の味が出て来て楽しめる。時間限定で味噌煮込みうどんもやっているけど、基本的なメニューはいずれもつけ汁につけて食べる盛りうどんである。私が好きなのは「ピリ辛つくねうどん」で、最後に湯で割って飲むのもとても楽しみなおいしいつけ汁だ。

この麺の固さには好き嫌いがあるだろうな、と思う。特に噛むのが苦手な人は、飲み込める状態にまでするのが大変だろう。こういうのが苦手でない人にとっては、池袋にある数少ないおいしいうどん屋の1つである。

鶏の穴 - 鶏スープのラーメン

From 食べ物ログ

鶏のスープを使ったラーメン・つけ麺店。とろみがある塩味のスープで、最近流行っている魚介系のねっとりしたスープからの気分転換となる。

それはいいんだけど、ここのスープは私には塩辛すぎた。 スープを飲む、飲まないどころの話じゃなくて、麺にからみついてくる分だけでも辟易するほど辛かった。こちらの体調のせいなのだろうか、よくわからない。

壺らぁめん - 新しくできた店だがもう閑古鳥

From 食べ物ログ

2010年5月頃にできた店。店頭に大きな壺が置いてあって、なにやら壺を使って調理をするといい味になるみたいな能書きが掲示してある。のだが、この店はなにか根本のところでまじめにやろうとしている気がしなかった。店員がカウンター内の調理場に1人、ホールに1人とあわせて2人いたのだが、どちらも根本的なところで店をうまく回そうとしていない。その結果、調理に時間がかかるだけでなく、茹で上がった麺がカウンター内で長く放置されたり、料理を持って行くテーブルを延々と間違えたり。

けっこう大きいスペースで、夕食の時間帯なのに、客席ががらがらで店員が2人しかいない、ということで、もうこの店は守りに入ってしまっているようだった。

2010/09/11

どうとんぼり神座 東池袋店 - 関西の有名店

From 食べ物ログ

関西で有名なチェーン店が関東に進出したということで話題になった ( 公式サイト )。池袋は西口にも出店していたのだけれども、2010年に閉店した。こちらは東口のサンシャイン60の手前にある東池袋店。

三度通えばわかるという触れ込みだったので、たぶん三度は律儀に行ったと思うのだけれども、結局私には合わなかったようだ。コンソメ・スープを思い起こさせるようなあっさりしたスープ。私はどちらかというとあっさり味が好きなので、このラーメンは好きになってもおかしくはないのだけれども。

西口店はアクセスの点では非常に有利な場所にあったが、空っぽというほどではないにせよ、いつ見ても閑散としていた。中の様子をうかがいやすいという利点は、この場合には大きな欠点になる。いろいろと派手なポップを飾っている割りには客がいない、ということが、店の前を通るたびに印象づけられるのだから。

ORIENTAL KITCHEN SHANTI - ケバブの屋台とアジア多国籍料理

From 食べ物ログ

池袋東口、サンシャイン60通りから横に入ったところにあるインドカレーとケバブサンドの店。私はケバブサンドをテイクアウトで食べただけなので、店内がどうなっているのか知らないのだが、カレーと焼き物を中心にしたアジア多国籍料理という感じのものみたいだ。

ケバブサンドはやはり西口の「シシマン」と比べるとかなり落ちるように思う。ソースに頼りすぎの感があった。

サフラン 2号店 - 北インド料理

From 食べ物ログ

池袋東口、サンシャイン60のすぐ近くにある北インド料理店 ( 公式サイト )。こちらは2号店。池袋駅からだとちょっと不便でわかりにくい場所にある。

入ったのがランチタイムだったので暫定的な評価になるが、全体的にいまいちかな、と。カレーはそこそこだったが、ナンとタンドリーチキンがちょっと雑なように思えた。ディナータイムにもう一度行ってみたいと思う。

グレートインディア 池袋北口店 - インド・カレーの革命

From 食べ物ログ

「グレートインディア」の池袋北口店は、カバブの屋台「シシマン」のすぐ横にある。カウンター席が8席ほどの小さい店で、朝までやっている、インド・カレーを安く手軽に食べられるお店で、池袋にはほかに2店舗もある。

この店を初めて見たとき、私は英国の映画や小説で慣れ親しんでいたチープなインド料理屋がついに日本にもやってきたという感慨を抱いたものだった。忙しい独身者がテイクアウトのカレーを自宅に持ち帰って食べるやつだ。これはもうどれほど強調しても強調したりないが、この「グレートインディア」は日本における本格的なインド・カレー屋の世界に第何次かの革命をもたらし、いま現在もその政権は存続しているのである。

ちなみにこの「グレートインディア」の料理は店舗による違いだけでなく、たぶんそのときにいる店員によるばらつきがある。私は店員の個体識別をできるほど通っているわけではないので細かいことはわからない。いずれにせよ、上記の革命とは「そんな細かいこと気にしていてもしかたがない」というような開き直りを含んでいるわけで、これはこれでいいのだ。

タイ田舎料理 クンヤー - 入ってみればアットホームなタイ料理店

From 食べ物ログ

入るのに一瞬躊躇する店構えではあるが、入ってみればアットホームな普通の店だった。オーセンティックな家庭料理系のタイ料理というジャンルでは、ここ池袋ではいい方だと思う。

もうちょっと通っていろいろと食べてみたい。

椿屋珈琲店 池袋茶寮 - 「滝沢」の跡地は普通の喫茶店になっていた

From 食べ物ログ

池袋東口の「談話室滝沢」の閉店後に、そのスペースに同じような雰囲気の看板で入った喫茶店。「談話室滝沢」は、「高級感」とはちょっと違う、なんと表現したらいいのだろうか、悪い意味で大人っぽい喫茶店で、実用以外の目的でプライベートで入ることはめったになかった。その「滝沢」が2005年に全店閉店したことを今回初めて知った。

そのスペースに入った「椿屋珈琲店」は、席の数を増やした普通の喫茶店になっていた。すぐ近くにあって、方針をほとんど変えていない「皇琲亭」と比べると、個人のスペースは狭く、価格帯はちょっと下で、コーヒーなどの飲み物の味はちょっと万人向けという感じだろうか。近くには1/3の価格のカフェがいくらでもあるのに、常時客がおおぜい入っているようなので、狙いは大成功なのだろう。

鰍嘉 - 千川にある小料理屋

From 食べ物ログ

「しゅうか」と読む。東京メトロ有楽町線の千川駅を出て、一本裏道に入ったところにある小料理屋 ( 公式サイト )。主人はちゃんとした日本料理屋で修行を積んで独立した人。千川という地で、ちゃんとした日本料理をリーゾナブルな値段で自然体で提供している。

このようなお店は新興住宅地にはなかなかない。まあ千川という地にあるのも奇跡なのかもしれないけれども、歴史がもっと浅い住宅地だともっと稀なのである。