2010/11/16
老騾子 豆豉 朝天辣椒 - 台湾製の激辛辣油
池袋の中国食材店「陽光城」にはさまざまな食材が売られており、その中で比較的ハードルが低いのが「ラー油(中国語では油辣)」である。こちらは台湾から輸入されている、老騾子というメーカーの、豆豉入りの四川名物の唐辛子「朝天辣椒」を使ったラー油で、辛さに数段階あるうちの一番辛い「激辛」というやつ。こちらの公式サイトの写真を見ると、正面の部分のラベルは現地で売られているのと同じもののようだ。
少し前から日本では「食べるラー油」なるものが流行してるけれども、中国料理愛好家としてはとうぜんながらまったく満足できないものばかりである。そもそも辛くないものを辣油と呼ぶのはおかしい。ということで私はこの「激辛」の瓶を買うわけだが、これがまあ非常に辛くて、いつまで経っても中身が減らない。「食べられないラー油」と呼びたいぐらいだ。
いくつかある味のバリエーションのうち、この豆豉入りのものは湖南料理の辛さを手軽に再現するのに使えてとてもありがたい。こちら側の写真を見るとわかりやすいが、まさに湖南料理の蒸し料理にどばっと入っているあれを思い出させる。
ところでこれはあまりにも辛いので、料理の味付けに最初から使うのは危険だ。できあがったものに少しづつかけて味を調節するのがいい。いまのところ鍋物、炒め物、ラーメン、うどんなどに使った。ラーメンは塩ラーメンで、うどんはもちろん関西風の薄い色のダシにした上でこのラー油をほんの少し入れると、湖南風ラーメンや湖南風うどんができあがる。四川風の「麻」を生み出す花椒が入っていないから、すっきりとした唐辛子の辛さがあるし、豆豉の発酵食品らしい味が湖南っぽさを実現してくれる。
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