2010/11/25
老騾子 豆豉 朝天小魚 - 台湾製のそれほど辛くない小魚油漬け
前に取り上げた「老騾子 豆豉 朝天辣椒」と同じメーカーの調味料。「中辛」とあるが、「激辛」表示のものは店に置いてなかった。
激辛の「朝天辣椒」と比べると、こちらはほとんど辛くないと言っていい。干した小魚を、唐辛子でちょっと辛みをつけた油に漬け込んだもの、という感じの食べ物。魚は油を吸っていないので、オイル・サーディンのように柔らかい食感ではなく、普通に固い干し魚のまわりに油がついている、という感覚。柔らかいシラス干しでこれを作った方がうまいのではないかとも思うが、そうすると油っぽすぎるということになるかも。
辛くないので、ご飯にそのまま乗っけて食べることもできる。魚の味が油に移っている、という感じはしないので、料理の調味料として使う場合には、「豆豉入りのちょっと辛い油、プラス、干した小魚」がその料理に入るという感じになりそう。
2010/11/19
一蘭 池袋東口店 - 上品な博多ラーメン
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先月、福岡に行ったときに博多ラーメンをいくつかの店で食べたのだが、その一軒に「一蘭 天神西通り店」があった。そこはそのお店限定のラーメンを出している店で、甘めのショウガっぽい味が私の下には合わなかった。そこで今回、地元の池袋にある普通の「一蘭」に行ってみることにした ( 公式サイト )。
で、博多ラーメンも時をおいて食べるとやはりおいしい。池袋には博多ラーメンを食べられる店がいくつかあるけれども、その中でこの「一蘭」は価格が高めで、味が上品である。豚骨の臭みがまったくなく、濃厚ではあるけれども胃にダメージが残る感じがしない。逆にいうとジャンク・フードとしての楽しさがないわけだけれども、この店には仕切りのあるカウンター席と妙な注文システムと24時間営業というギミックがある。
2010/11/16
老騾子 豆豉 朝天辣椒 - 台湾製の激辛辣油
池袋の中国食材店「陽光城」にはさまざまな食材が売られており、その中で比較的ハードルが低いのが「ラー油(中国語では油辣)」である。こちらは台湾から輸入されている、老騾子というメーカーの、豆豉入りの四川名物の唐辛子「朝天辣椒」を使ったラー油で、辛さに数段階あるうちの一番辛い「激辛」というやつ。こちらの公式サイトの写真を見ると、正面の部分のラベルは現地で売られているのと同じもののようだ。
少し前から日本では「食べるラー油」なるものが流行してるけれども、中国料理愛好家としてはとうぜんながらまったく満足できないものばかりである。そもそも辛くないものを辣油と呼ぶのはおかしい。ということで私はこの「激辛」の瓶を買うわけだが、これがまあ非常に辛くて、いつまで経っても中身が減らない。「食べられないラー油」と呼びたいぐらいだ。
いくつかある味のバリエーションのうち、この豆豉入りのものは湖南料理の辛さを手軽に再現するのに使えてとてもありがたい。こちら側の写真を見るとわかりやすいが、まさに湖南料理の蒸し料理にどばっと入っているあれを思い出させる。
ところでこれはあまりにも辛いので、料理の味付けに最初から使うのは危険だ。できあがったものに少しづつかけて味を調節するのがいい。いまのところ鍋物、炒め物、ラーメン、うどんなどに使った。ラーメンは塩ラーメンで、うどんはもちろん関西風の薄い色のダシにした上でこのラー油をほんの少し入れると、湖南風ラーメンや湖南風うどんができあがる。四川風の「麻」を生み出す花椒が入っていないから、すっきりとした唐辛子の辛さがあるし、豆豉の発酵食品らしい味が湖南っぽさを実現してくれる。
2010/11/05
福満園 別館 - 横浜中華街の湖南料理店
From 食べ物ログ |
思えばかつては中華料理を食べに横浜中華街まで行ったものだ。しかし、わざわざ遠くまで行く価値があると感じられる店をなかなか見つけられないせいもあって、足を向ける機会は減った。そうこうしているうちに、池袋にネイティブ色のする中国料理店がたくさんできて、ますます遠出する動機がなくなってしまった。
最近になって、横浜中華街が様変わりしつつあるという話が耳に入ってくるようになった。なんでも、昔からやっている店がつぶれ、新しい低価格帯の店が入るというサイクルが始まったとのこと。これは私にとってはむしろ嬉しいニュースなのかもしれない。釘を刺しておきたいのだが、横浜中華街でそのコストに見合うおいしい料理店を探すのは大変難しかった。結局、あそこは「日本人向けの観光地」以外のなにものでもないわけだ。
今回たまたま横浜に用があったので中華街に足をのばしたものの、時間的制約のせいであまり探索できず、結局以前からのお気に入りだったこの「福満園 別館」に入ることにした。ちなみに、昔よく行っていた裏通りにあった小さい店はつぶれていたが、あれは高級店ではないので最近のトレンドとは関係ないか。もう1つ好きだったお店は、低価格の食べ放題やら点心やらに路線変更していた。これはあまり嬉しくない変化だった。
この「福満園 別館」は、宣伝によると横浜中華街で唯一の湖南料理を出すお店である ( 公式サイト )。もともと四川料理をベースにしているお店が、他の系統を出す「新館」やら「別館」やらを出店してきている。思い返すと、いまとなっては考えられないことだが、昔は横浜中華街にもまともな四川料理を出す店がほとんどなく、ほかには「重慶飯店」ぐらいしかめぼしい選択肢がなかった。「重慶飯店」は明らかに私の指向性とは異なる、「日本的に洗練された四川料理」を出す店なので、この「福満園」は重宝していた。
湖南料理店は、このブログでは他に「華湘」と「湖南菜館」を取り上げている。前者は池袋の東武百貨店の上の方にある「デパートのレストラン」。後者は新宿歌舞伎町にあるオーセンティックな新興料理店。ここ「福満園 別館」はオーセンティックな部類に属するが、メニューには四川料理がやはり多いし、コース料理も必ずしも湖南料理を軸にしていないものが目に付いた、ように思う。
今回は湖南プロパーの料理をいくつか注文して大満足した。この店ではランチ・メニューとかコースとかは頼まずに、分からなければ店員に尋ねて湖南料理を食べるといい。こんなところまで行って麻婆豆腐とか頼まないように。四川料理が「麻辣」なのに対し湖南料理は「酸辣」、つまり酸っぱい辛さに特徴があり、基本的に花椒から来る赤さはそんなにない。
2010/11/01
阿里郎 - 「永利」の隣にある延辺料理の店
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昔から「永利」のすぐ隣にある店だが、今回初めて入ってみた。これまで入らなかったのは何かいやな予感がしていたからで、結果としてその予感は正しかったようだ。洗練されていない東北・延辺料理のぼんやりした濃い味付けで、私にしては珍しく料理を残して出てしまった。
場所: 平和通り東側、「永利」の隣
住所: 東京都豊島区池袋1-2-7 メゾン田中1F
電話番号: 03-3981-0811営業時間: 夕方から深夜まで
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