2010/12/17

重慶飯店 別館 - 横浜中華街の日本的四川料理の老舗

From 食べ物ログ

横浜中華街については「福満園 別館」の項でちょっと書いた。また近くまで行く用事ができたので、今回は裏道も含めてあちこち歩き回って街の様子を観察してきた。食事は1回しかできないので、どこにしようかと考えて、四川料理の老舗「重慶飯店」の料理を再確認しようと思った。

前に書いたように、横浜中華街はやはり広東料理(と上海料理)が中心の街で、四川料理の専門店はこの「重慶飯店」ぐらいしかないという時代があった。この「重慶飯店」には本店やら新館やらいくつかの店舗があるけれども、いずれもこの「別館」の店構えからわかるように宴会用のお店である。そういう店が絶対にダメだというわけではないけれども、シェフからの距離が遠くなるほど期待を持ちにくくなるのは否定できない。で、当時いちどこの店に入って、案の定がっかりした覚えがあるので、やはり横浜中華街を代表する老舗の一つでもあることだし、いまいちど確認しておこうと思ったのだった。

食べたのは安易ではあるがテストの目的にはやはり安定して使える麻婆豆腐。ただしランチタイムだったので、ランチのセットの一部として。で、結論として、ディナー・タイムのアラカルトを改めて試してみる気にならないような、日本化された麻婆豆腐だった。「麻」の味がほとんどなく、弱めの「辣」があるだけで、全体としてはむしろ甘みが強い。これが独自の料理として成立しているか、というと、結局はそこらの日本的中華料理店との競争になるわけで、群を抜いておいしいというわけでもないし、セットについてくるご飯やスープや点心にも特筆すべきものはない。特にスープがコスト削減を狙っていることが見え見えだったのが残念だった。

まあこれで気になっていた問題が一つ決着したのでよかった。

thai kitchen 5 - カフェっぽい小さなタイ料理店

From 食べ物ログ

芸術劇場裏にある、比較的最近できたと思われるタイ料理店。奥にテーブル席が1つある以外はカウンター席しかない、この看板の雰囲気が表しているようにこじんまりとしたカフェのような小さなお店。率直にいってこの看板が伝えてくるメッセージそのままの料理店で、その意味では正しい道を行っていると言えるのかもしれない。つまり、エスニックっぽくなく、コスト・パフォーマンスが悪い。さすがにルミネ池袋に入っている「Mango Tree Cafe」ほどではないけれども、この界隈でこれだとちょっと厳しいかも。

店には日本語が通じないタイ人(だと思う)の中年男性のコックが1人。カウンター席に囲まれるように配置されている小さなキッチンで調理を行うのは潔く、セールス・ポイントになりうる特徴だとも思うのだが、丸見えであるがゆえに幻滅することもあるわけで難しいところだ。

料理は前菜やサラダに始まり、炭水化物系のディッシュとデザートまでが入っている一人前のセットがメインになっているようで、いろいろとちょっとずつ食べたいという女性向けのコンセプト。決してまずくはない。ただどれも、これだったら食材を調達できれば自分で作れるんじゃないかと思わせる内容だった。

全体的に、近くの会社に勤める女性がランチに食べに来るお店、以外のニッチが考えにくい。カウンターがメインだから長居しておしゃべりすることもできないだろうし、他に選択肢がいろいろとあるこの地でディナーの場にはなかなか選ばれないだろう。

大勝軒 七福 - 池袋西口の南の方にある大勝軒系のつけ麺屋

From 食べ物ログ

池袋のラーメン店が密集している地帯からはちょっと離れた場所にある、大勝軒系のつけ麺屋。

ここは「南池袋 大勝軒」と同じく、つけ汁の甘みを強調するタイプのつけ麺。池袋につけ麺屋が急増する前は、ここも選択肢の1つに入ることがあったのだけれども、その頃からすでに「七福神」の方ばかりに行っていた気がする。

今回、再確認の意味を込めて久しぶりに入ってみたら、やっぱりつけ汁が甘くて好みに合わない。中太のストレート麺は、噛み応えがある麺というジャンル自体が発展し、いまや稀少価値がなくなってしまった。

2010/12/14

ババ・ガンプ・シュリンプ 東京 - 後楽園にあるテーマ・パーク的アメリカ南部料理のお店

From 食べ物ログ

後楽園の「ラクーア」にある、フォレスト・ガンプをテーマにしたアメリカ風のシュリンプ料理を出すレストラン。ラクーアという立地だから覚悟はしていたが、後に調べてみると、Paramount Pictures主導のベンチャーで、日本では「カプリチョーザ」とか「ハードロック・カフェ」をやっている企業がフランチャイジとして経営しており、大阪ではユニバーサルシティに出店している、というお店だった( 公式サイト本家の公式サイト )。

結論としては、料理よりも雰囲気重視のテーマ・パーク的お店で、お子様も楽しめる趣向がいろいろと用意されている、本来の意味でのファミリー・レストランだった。上に書いた各種要因から想像できるようにコスト・パフォーマンスが悪い。

アメリカの南部地域のシーフードやシュリンプの料理には思い入れがないわけでもないのだが、日本ではその手のものを食べたことがない。 思いついてちょっと検索して調べてみると、無国籍料理的なお店や準高級レストラン的なお店でメニューの一部として出されているようだが、それはやっぱり違うのだ。私が食べたいのは、日本の小さな港町で、プラスティック製のお椀で出される潮汁に相当するようなおおざっぱで豪快な料理である。その意味では、この店の料理はたしかにおおざっぱな感じはした。

クラムチャウダーとマッシュド・ポテトは値段の割りには量が多く、パンチの効いていない味付けで、ボテッとした感じでサーブされてきた。これは皮肉ではなく好印象。ただメイン・ディッシュのシュリンプの茹でたのと揚げたのの量が少ない。山盛りになった奴を片っ端からやっつけていく、というような食べ方をしたいのだが。

それでもこの手の料理の専門店は近場にはないから、またいつか足を運ぶかもしれない。二度と行きたくないというほどではなかったのがかえって驚きの、掘り出し物だった。