From 食べ物ログ |
福岡での最後の食事は水炊きにしよう、ということで博多駅からすぐのところにある「華味鳥」へ ( 公式サイト )。美味しかったんだけど、お店の人から「東京にも支店があるんですよ」と言われて少々ガクッときたことは否めない。銀座の博品館に入っているようだ。
博多の水炊きは味のついた白濁スープで鶏肉を煮る。それが日本各地に広がって、いろいろなバリエーションができたというのが通説のようだ。私の実家では昆布だしのお湯で煮て、ポン酢で食べる方式のものを「水炊き」と呼んでいた。しかしこれって結局のところ、鶏肉を鍋で食べるときにどうやって食べますか、という話に過ぎない。私は一時期、豆乳鍋で鶏肉を食べるのにものすごくハマっていた時期があったんだが、考えてみるとあれはこの博多風の水炊きと似ている。
で、この店の水炊きは文句なしにおいしかった。ただ、そのおいしさの大部分は特製のスープに由来していると思うから、通販の水炊きセットを買って、安い鶏肉を大量に買ってきて煮れば、同等のおいしさをもっと安く体験できるのではないかと思う。さらにいうと、一番美味しかったのはキャベツだったので、鶏肉を煮たあとのスープを薄めて小分け冷凍し、キャベツ煮に利用するのがよさそうだ。しかしそれだったら、そこらで豆乳を買ってきて、鶏肉を投入して煮込んだ汁でキャベツを煮れば、おいしさという点ではそんなに違わないものができるんじゃないだろうか。
鍋のようなシンプルな食べ物には、そんなことを思わせてしまう危うさがある。
0 件のコメント:
コメントを投稿