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北池袋のネイティブ系中華料理店としては「永利」とともに古株の「中南海」は、その名前からして北京料理なのかと思いきや、中国東北料理をベースにしながらも四川料理っぽいものを売りにしているという、けっこう何でもありのお店である。ここは昔から、「楊」と並んで水餃子が池袋で一番おいしい店だった。
私がここによく行っていた頃は、たいてい「香辛麺」という激辛のラーメンを頼んでいた。唐辛子で真っ赤な上に山椒が加えられたスープに太めの麺が入っている手強いラーメンで、これに水餃子をあわせて食べるとなかなかよかった。
ただ、「知音食堂」なるものが出てきたときに受けた衝撃のことを思い返すと、やはりここも日本化していたわけである。このショックを乗り越えて、私が再びこの「中南海」に足を運ぶ日々が訪れるのかどうかはまだわからない。
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2010年10月に追記。
久しぶりに行ってみると、店内の様子もメニューも変わっていた。どうもコンセプトを変えたようで、特に四川料理に限定しない「小皿料理」をメインとするお店になったようだ。これだと、そこらへんによくある居酒屋風の中国料理店と変わらなくなってしまう。
ただし、料理はおいしいし手際がよい。このタイプの小皿料理にありがちな、べとっとした炒め物などとは無縁のいい料理だった。近くにあったら通うであろうような、いい店になったという気がする。
場所: 平和通りに面して東側
住所: 東京都豊島区池袋1-7-12
電話番号: 03-5951-9888
営業時間: ランチタイムと、夕方から深夜まで。定休日なし。
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