私がよく足を運ぶ北池袋には、「中国東北料理」を名乗る中国料理店がたくさんある。これは、中国の一番東かつ北にある遼寧省、吉林省、黒龍江省から構成される中国東北部 ( Wikipediaのページ ) のもので、国境を接しているロシア、モンゴル、朝鮮の料理と似ている部分がある。中国四大料理のなかでは北京料理に近い。だから、どうせなら「中華の定番」などといって麻婆豆腐とか担々麺とかを頼むよりも、それっぽいものを注文するほうがよい。
と、ずっと思ってきたのだが、最近になってあまりそう思わなくなってきた。池袋西口の中国料理店は、いろんな意味ですでにフロンティアの時代というか黎明期を終え、日本在住の中国人たちのために懐かしく素朴な家庭料理を提供するというフェーズから、自国の本格的な料理を提供するというフェーズに移ったようである。複数の菜系(中国料理の系統・種類)を扱える料理人を呼び寄せ、より「ちゃんとした」料理を提供し、またそれに応じて店構えも高級感を重視するようにシフトする傾向が見られつつある。
だからいまでは、その店で力を入れているお勧めの料理を頼むという、ごくごく当たり前のやり方をすればいいのではないかと思う。
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