2010/08/31

エリカ - タイムスリップしたようなドイツ料理

From 食べ物ログ

ずっと前からこの看板を見て存在は知っていた。ドイツ料理の店はこの周辺では他に見かけないから、ある日思い切って入ってみたら、その予想以上の時代錯誤さに少々驚いた。最初に連想した言葉は「ワンダーフォーゲル」である。別にワンダーフォーゲルに直接の関係があるわけじゃないが、このドイツ語が流行った頃に始まった店が、当初のアイデンティティを失わないままここまで来た、という感覚があった。

今回、この記事を書くためにインターネットで検索などしていて、この店のロールキャベツが漫画『美味しんぼ』に取り上げられたということを知った。読んでないからどういう文脈なのかはわからない。

店のたたずまいというか、その存在のしかたにあまりにインパクトがあったので、料理のことはそんなに覚えていない。とりあえず典型的なドイツ料理をいくつか頼んでみたら、それなりにおいしかった。たしかザウアークラートか魚の酢漬けか、とにかく酸っぱい保存食と、クリームソースがかかったミートボールを食べたのだと思う。どちらもしっかりと手の掛かった家庭料理という感じでよかった。

この記事を読んで関心を持った人には、早めにお店を訪れることをお勧めする。ある意味で老舗のそば屋とかよりも歴史的な意味合いが深く刻まれている、というようなものだから。

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