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池袋の北の方によく行く人のなかで、交番向かいのドラッグストアの裏にあるこの看板を目にした人は少なくないだろうが、実際に入った人はそんなにいないに違いない。なぜならば、これに興味を持って左の路地に入った人はこれを見ることになる。
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これにめげずに近くまで行くと、こうである。
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普通の商業ビルの階段っぽいものを上がっていくと、普通の事務所っぽいドアがある。そこを開けると、しかし、意外にコージーな空間が広がっているのだった。ヨルダン料理・アラブ料理のお店である ( 公式サイト )。
ヨルダン料理と言われてもぴんと来ないが隣国のシリアと似ているとのこと。シリア料理なら池袋には『パルミラ』がある。シリア料理にはトルコ料理と似ている面があるというが、この「月の砂漠」はそんなにトルコ料理っぽくはなかった。ということは、これがアラブ料理っぽいということなのか? まだよくわかっていない。
この料理店は非常に小さい規模で運営されているので、他のまっとうな料理店と比べるのは酷というものだ。手作りの感覚を楽しむということで大目に見る精神が必要である。そうやっていろいろなことに目をつぶれば、事前に下ごしらえをしている料理にはなかなかおいしいものがある。
特によかったのは「ホンムス」という前菜。ひよこ豆のペーストで、やはりおいしいピタパンにつけて食べる。この組み合わせだけで一食済ませてもいいんじゃないか、と思うぐらい。
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2010年11月に追記。
その後、一度再訪してみたら、料理は前と比べてずっと美味しくなっていた。短期間のうちに腕が上がったとは考えられないので、品質が安定していない、ということなのだろう。まあおいしいのに当たればラッキーということで。
なお、例の看板を見ると、営業形態が変わったようだ。ランチに食べ放題コースをやり、ディナーと土日は予約が必要になっている。看板もすっきりして、少しだけ入りやすくなった、かもしれない。
ランチではホンムスとアラビア・パンを食べられるのだろうから、他の料理が少々貧弱でも十分に試してみる価値がありそう。ディナーは、そもそも店を開けていたのが異常という感じだったから、こういう形になっても仕方がないという気はする。どんな形であれ、なんとか続いて欲しいものだ。
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