2010/10/03

四季香 新館 - 予想外にも本格的なレストランっぽい味

From 食べ物ログ


いちおう「四季香 新館」というタイトルにしたが、ほんとうにこれでいいのかわからない。「ぐるなび」のページに「新館開店」という語句があったので、これが「新館」なのだろうと勝手に解釈した次第。前に紹介した「四季香」の一つおいて隣のビルに同じ名前の店の看板が立っているので気になっていた。「四季香」はかなり前に入ったときには、延辺料理の洗練されていない家庭料理っぽい料理が出てきたが、それ以前に雰囲気が内向きっぽくて再訪する気は生じなかった。

が、この新しくできた店舗には、こういうポスターが貼ってある。

From 食べ物ログ

最近このように、中国から優れた料理人を呼んだという触れ込みの店が増えてきた。池袋西口の昔からある中国東北料理のお店はだいたい家庭料理っぽいし、そのような店構えをしているが、このところのトレンドは2号店としてちょっと本格的なレストランを指向したお店を出すというものだ。というわけで、入ってみることにした。

ここはランチタイムに1980円と2580円の注文式の食べ放題コースをやっている。この周辺の中国料理店はものすごく安いランチ・メニューを売りにしていることが多いので、これは異色といえる。いっそ「高級指向」と言っていいぐらいだ。今回は頼める料理の種類がちょっと少ない1980円のコースにしてみた。使っている食材のコストの違いが反映されていると思われる。

東北料理っぽい料理も目につくが、四川料理も多い。前から準備してある食材を盛りつける冷菜のほかは、数種類の食材の組み合わせを使った炒め物が中心となっている。

で、あえて蒸し鶏とか宮保鶏丁とかの基本的な料理を注文してみたら、これが正統的においしかった。そもそも盛りつけがちゃんとしたレストランで修行した人のもの、という感じだ。味も、このあたりの零細中国料理店にありがちな暴力的なものではなく、上品である。そこらのレストランに行けば1,000円以上の値段はついていそうなディッシュがどんどん出てくる。

そういうわけで、このランチ・タイムの食べ放題コースはおすすめである。フカヒレとかアワビとかの高級食材はなく、普通の野菜と鶏・豚・エビなどの炒め物ばかりだが、個々の料理は間違いなくうまい。逆に言うと料理人のシフトが変わるだけで激変する可能性あり。

問題は、「ディープ」とされる池袋西口でこういうものを食べる意味はあるのか、ということだ。しかし考えてみると、日本に住んでいる中国人たちのあいだで、この種のレストランの需要は絶対あるに違いない。なお夜のアラカルトのメニューには、延辺料理っぽい羊肉の串焼きなどの料理がちゃんと載っていたが、食べ放題コースに載っている普通の料理(四川料理も含む)もたくさんあった。

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2010年11月に追記。

その後、ランチに一度、ディナーに一度行ったが、この店はやはり良い。アラカルトの料理は全体的に(このあたりの中国料理店にしては)値段が高いように見えるけれども、一皿が3~4人前分の量だった。このあたり甘く見て頼みすぎてしまったので、2人で行って残った分を持ち帰ることになった。できれば4人ぐらいで行ってあれこれ頼むのがよさそう。

現時点で、池袋で「普通の中華料理」を食べたい人を連れて行く店としては一番お勧めできる店となった。


場所: 北口の大きな駐車場に面したパチンコ屋のビルの地下1F。
住所: 東京都豊島区西池袋1-43-3 日精ビル1F(本店の住所)
電話番号: 03-5391-6990 (看板に載っていた番号)
営業時間: 昼から深夜まで。定休日なし。(本店の営業時間。新館は不明)




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