2010/10/19

蘭蘭 麻辣火鍋館 - 火鍋専門店ではなくなったジェネリックな中華料理

From 食べ物ログ


池袋に4店ある北京料理のお店 ( 公式サイト )。ただしこの店は「麻辣火鍋館」を名乗り、四川料理専門店と銘打っている。

要町に向かう道に面していて、前を通るといつも客がいないことが気になっていたので、今回入ってみた。店の前の看板からわかるように、「火鍋館」を名乗っているもののアラカルトもやっていて、それが必ずしも四川料理だけではない。一時の火鍋ブームに乗ろうと新店舗を作ったが、思ったよりも早くそのブームが消えたので方針転換をしたのではないか、と思う。「楊 3号店」も、当初は火鍋専門店となっていたが、いつの間にかアラカルトを出す普通の店になった。

安くてポーションが小さい小皿料理があるので、いくつか頼んでみたところ、安定しておいしい。普通の中華料理店でこういうのが出てきたら大喜びするレベルのもの。ただ、ここ池袋だとあまりにジェネリックという感じがして、品数の少なさもあってわざわざ足を運ぶ意味はあるかというと難しい。池袋西口の東北料理のしつこさから逃れたいときには選択肢に入るかな、というていど。

あと、ここでは久しぶりに典型的な「中国人ウェイトレスの接客」を体験することができた。敬語を習得していないので、私のあとから入ってきた老婦人2人組との会話が、どっちが客でどっちが店員なのかわからない。

「済みません、ラーメンはありますか?」
「え? ラーメン? あるよ」
「じゃあそれをお願いします」
「はい、ラーメンね。あ、そうだ、飲み物はどうする?」

料理の皿をテーブルに放り投げる感じで置くのもなかなかである。私はこういうのがむしろ好きな方なのだが、あの客はもうこないだろうな。ちなみに「ディープ」な池袋西口とはいえ、こういうのは決して典型的なケースではない。昔の「知音食堂」は、人によっては日本語が通じず、ほとんどしゃべれないから、意思の疎通がそもそも難しかった。このケースのように中途半端な日本語がいちばん危ういのである。最近ではどの店の店員も日本語が上手で刺激という点ではちょっとがっかりだ。


その後、水商売の女性とその客らしき老人のカップルが隣のテーブルに来て、テレビでは中国大陸における反日デモのニュースが流れ、ちょっと微妙な空気になった、のは私の深読みかもしれない。


要するに、料理はあまり好みではないが、店としてはけっこう気に入ったようだ。


場所: 要町交差点に向かう道に面して右手
住所: 東京都豊島区池袋2-19-2 東仙ビル1F
電話番号: 03-5952-5708
営業時間: ランチタイムと、夕方から深夜まで。定休日なし。



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