「てっちり」。運が悪く当たると死ぬという意味の「フグ」を指す言葉「鉄砲」の「ちり鍋」。「ちり鍋」とは、昆布ベースのスープに白身魚と味の薄い野菜を入れ、煮えたものをポン酢などで味を付けて食べる鍋のこと。「ちり」は、白身魚の肉が「ちりちり」と縮むところから来たとされる。
ある意味で、フグの鍋はその後に作る雑炊の準備段階、プレリュードと言うことができる。
- 昆布のだし取りは慎重に、あまり濃くならないように気をつけなくてはならない。
- フグは背骨と薄皮を大量に入れ、アク取りをする。
- 入れる野菜類は味にクセのないものを。白菜とネギぐらいでいい。
- キノコは香りが強いものを避ける。
なお、フグがそれほど釣れなかったときには、小さいの1尾で1人前の鍋を作るぐらいにケチってもちゃんといい味がする。「フグのスープで煮た野菜を食べている」というような状態になるけれども。
0 件のコメント:
コメントを投稿