2010/09/28

ショウサイフグの干物

shousaifugu-himono


私の感覚では、フグは干物にすることで味が劇的によくなるタイプの魚ではない。しかし、ショウサイフグは特に水分を多く含んでいるということもあって、保存食としての干物はもちろん、調理に使うための前段階としても、干すのはいい選択肢である。冷凍保存する場合でも、水分は抜いておいた方が一般に味が落ちない。

製造工程に特別な点はないけれども、肉厚の場合には塩が回るように縦に切れ目を入れることにしている。調理用途の場合は塩を薄めにしておく。

食べ方として、単純な焼き物にする場合は、生のフグをそのまま焼くよりも干物を焼いた方がおいしい。生のフグは水分を多く含んでいるから、「炙り焼き」みたいな感じで表面に火を入れるというていどに抑えることになる。

それ以外にも、フライパンに油を敷いて焼くタイプの料理に、この干物は重宝する。ニンニクの味を移したオリーブ・オイルで両面を焼く、という単純な料理でも、油をほどよく吸って柔らかくおいしくなる。私はこの食べ方をすることが多い。

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