揚揚園 - 懐かしい味の中華料理店

From 食べ物ログ

この店はむかし池袋東口にあった「香味園」という中華料理店で働いていた人が開いた店らしい。インターネットで何の気なしに「香味園」で検索してそのことを知った私はあわてて翌日ここに行った。公式サイトなのかどうかわからないページ。

山手通りに面しているので、池袋の駅からはそうとう遠い。要町からもかなり歩く場所にあるから、立地条件は非常に悪い、というか、もはや駅前というよりは「地域に根ざしている」タイプの店になっているといえる。

メニューには懐かしい料理が載っている。腸詰めチャーハン、きくらげの卵いため、蒸し鶏などなど。当時の「香味園」は池袋で間違いなく1、2を争うおいしい中華料理店だった。これがあるせいで、他のふつうの中華料理店に行く理由がなくなる、というぐらいにワン・アンド・オンリーの店だった。また私にとっては「ラーメン」とか「レバニラ炒め」とか「中華丼」とかの、日本式中華料理の定番から、ちょっと本格的っぽい中華料理に手を出すきっかけを与えてくれたお店でもあった。

味の記憶なんてあいまいなものだから、いまの「揚揚園」と昔の「香味園」を比較するなどということはできないけど、その方向性はまちがいなく残っていた。このような味がこのように「受け継がれる」ことがどうして可能なのか私にはよくわからない。

池袋にネイティブな中華料理店がこれだけ増えたいま、この「揚揚園」のようなタイプのおいしい店はどうなっていくのだろうか。いまのようなアクセスの難しさが、店が生き残るための手段の1つでもあるならば、それも仕方がない。この付近に住んでいる人は幸せである。

場所: 要町交差点を北にかなり行った東側。
住所: 東京都板橋区南町1-9
電話番号: 03-5995-1235
営業時間: ランチタイムと、夕方から深夜まで。


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